職場で使えるビジネス日本語:「お疲れ様です」

職場で使えるビジネス日本語:「お疲れ様です」

2016 3月 16

日本で働く予定ですか?

ついに日本で夢だった仕事に就くことができましたね!新しい日本人の同僚たちと良い関係を築くために、まず覚えたいキーフレーズが 「お疲れ様です」(おつかれさまです)です。

この表現は「お願いします」などと同じく、直訳しようとすると本来の意味が失われてしまうので注意しましょう!

「お疲れ様です」の意味

「お疲れ様」の中には、「疲れる(つかれる)」という動詞の語根が含まれています。しかし実際の使われ方は単に「疲れている」という意味ではありません。

職場では、「お疲れ様です」は同僚の努力や働きぶりへの感謝や労いの気持ちを表す言葉です。

英語に直すとすると、

  • 「お疲れさまでした」
  • 「よく頑張ったね」
  • 「ご苦労さま」
    などが近い表現になります。

チームや会社の仲間に対して、彼らの仕事を称えるために「お疲れ様です」と声をかけます。

「お疲れ様です」を使うタイミング

まずは恥ずかしがらないこと!
最初は1日に何度も同じフレーズを繰り返すのに抵抗があるかもしれませんが、日本では自然な文化の一部です。
むしろ、積極的に使うことでチームへの敬意や親しみを示すことができます。

シチュエーション1:出社時

出社時、同僚に「こんにちは」や「元気?」と声をかける代わりに、「お疲れ様です」と挨拶しましょう。
自分が後から出勤した場合には特に適切な表現です。状況によっては会話のきっかけにもなります。

シチュエーション2:職場内で

職場内でも様々な場面で使われます。

  • 社内ミーティング終了時
  • タスクを終えたとき
  • 外部ミーティングから戻ってきたとき
  • 廊下ですれ違ったとき

日本ではチームワークを大切にする文化が根付いています。
「お疲れ様です」という言葉は、その一体感や相互の労いを表す大切な表現です。

シチュエーション3:退社時

勤務時間後、会社を出るときにも「お疲れ様でした」と過去形で使います。
まだ働いている同僚に対しても、退勤の際に一声かけるのが自然です。

また、日本には**「飲みニケーション(飲み+コミュニケーション)」**という文化もあり、仕事終わりに同僚と飲みに行くことが、チームビルディングにもつながります。

もし日本で働く予定がある、または既に働いているなら、ビジネス日本語コースをぜひご覧ください!
ビジネスシーンで使える日本語力をしっかり身につけることができます。

「です」と「でした」の違い

いい質問ですね!
ニュアンスの違いに注意が必要です。

  • 「お疲れ様です」(現在形):まだ作業中、または状況が進行中の場合に使う
  • 「お疲れ様でした」(過去形):作業が終了した後に使う

例えば、まだ作業中の同僚に対して「お疲れ様でした」と言うと、まるで「もう終わった」かのように聞こえてしまうので注意が必要です。
迷ったら現在形の「お疲れ様です」を使うのが安全です!

職場以外でも「お疲れ様です」を使える?

はい、使えます。
ただし、意味は少し変わり、単なる「挨拶」としてのニュアンスが強くなります。

友人や知り合いに対して、気軽に使うことも可能です。

「ご苦労様です」との違い

「お疲れ様です」と「ご苦労様です」は、どちらも相手の努力をねぎらう言葉ですが、使い方に違いがあります。

  • ご苦労様です:目上の人が部下に対して使う表現(上下関係を含む)
  • お疲れ様です:より一般的で、目上・目下問わず使える丁寧な表現

上司から部下には「ご苦労様です」と言えますが、逆に部下が上司に使うのは失礼になる場合があります。
迷ったら「お疲れ様です」を使いましょう!

カジュアルな場面では「お疲れ!」と短縮することもありますが、ビジネスシーンでは丁寧な敬語を意識しましょう。


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